ダイムラー・クライスラー社の技術開発の歴史は、同時に自動車の歴史を綴ってきました。今日の自動車メーカーの礎を築き、発展に導いたのがゴットリープ・ダイムラー、カール・ベンツ、ウォルター・クライスラーの3人でした。自動車開発とその歴史は、彼らの行動とともに始まったのです。 |
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1886年1月29日、ベルリンの帝国特許局は、カール・ベンツに対して1通の特許登録証を発行しました。それは世界で最初の自動車「ガソリン・エンジンを動力とする車両」に関する特許でした。時を同じくして、ゴットリープ・ダイムラーも独自のアイデアを具現化し、ガソリン・エンジンを搭載した自動車の開発に成功しました。この2つの発明が、自動車の誕生そのものでした。この画期的な発明は、それまでの蒸気機関と馬に頼っていたそれまでのモビリティに革命をもたらしました。その後、ダイムラー・モトーレン・ゲゼルシャフト社とベンツ&カンパニー社は自動車開発で互いに刺激しあい、技術革新のスピードは一気に加速していったのです。 |
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そして1926年、2つの技術力をひとつにまとめ、性能、品質をさらに向上させるために両社は合併します。それがダイムラー・ベンツ社の誕生です。 |
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その2年前、大西洋を隔てたアメリカでも、自動車の歴史に注目すべきひとつの事実が加わっていました。ウォルター・クライスラーが1924年に自らの名を冠した6気筒エンジンの自動車を発表。多くの人々の生活向上に自動車は欠かせないと判断し、翌年にクライスラー社を設立。後のアメリカ自動車産業に多大な貢献を果たしたのです。 |
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ダイムラー・ベンツ社とクライスラー社。2つの巨大な自動車メーカーは異なる文化と歴史をもつ異国を本拠地としてそれぞれに歩んでいましたが、自動車開発に対するビジョンや、技術開発に対する絶え間ない姿勢は同じでした。1998年にダイムラー・クライスラー社が誕生し、自動車開発の歴史に多大な貢献をした3人の情熱と夢がひとつになりました。この合併はモビリティへの限りない追求とカスタマーニーズに即応するマーケティング戦略をさらに強力に推し進めることになったのです。 |